拳を固めてサワディカップ3-2

FB_IMG_16166703929969月7日、8時起床。近所を散歩してから、屋上のジムで朝練開始。
エアロバイクを40分漕ぎ、火照った体をプールで休める。体が冷めたところで、水の抵抗を利用した水中ウォーキングで体幹を強化した。天気もよく気持ちがいい。

部屋に戻って、勇利の全身をマッサージする。下半身強化の影響で、足はパンパンにこわっていた。時間をかけて揉みほぐし、夕方からのジム練に備える。今日はチャッチャイのジムで、世界ランカーの長身サウスポー、ペッチ・CPフレッシュマートがスパーリングの相手をしてくれるという。

朝食後は自由行動にしたので、私は銀行の口座開設手続きや買い物などの雑用に出かけた。

35℃を超える猛暑の中、BTSスラサック駅まで歩いただけで、汗びっしょりになった。あまりの暑さに、タクシーを使いたいところだったが、渋滞がひどく、時間が読めない移動は控えることにした。

シーロムにあるバンコク銀行本店に行き、手続きをしようと思ったが、あいにくこの日は日本語で対応できる行員がおらず、空振りに終わった。次の訪タイに持ち越しになる。なかなか思うように手続きが進まない。マイペンライでまた今度。

ホテルに戻り、少し休んだ後、K氏、勇利とチャッチャイのジムへ向かう。

チャッチャイとパランポンは日本へ今日出発しているということで、我々の出稽古の面倒は、トレーナーのトーンが見てくれるという。

ガラス張りのジムには早くも西日が差し込み、ビニールハウス状態。ジム内の温度は35℃を超えているだろう。バテない程度に軽めのウォーミング・アップを勇利にさせていると、トーンが申し訳無さそうに近づいてきた。
「申し訳ないが、ペッチが急用で来られなくなった。代わりに自分がスパーリングの相手をする」とのこと。

後で聞いたらトーンは専属トレーナーではなく、今でも現役で試合に出ているベテラン選手だということだった。

昨日のスパーリングが勉強になったのか、勇利の出来はとても良かった。スピードの差は歴然で、酷暑の中、バテることもなく小気味いいワンツーを何度もヒットさせていた。

スパーの後、勇利を相手に3ラウンドのミット打ち。打ち終わりのアクションやディフェンスに重点を置いて、攻防一体のコンビネーションを繰り返した。

「スピードがあって、的が絞りにくいとてもいい選手だ」とトーンからお褒めの言葉を頂いた。お互いの健闘を祈り、ジムを後にした。

ホテルに戻り、夜の予定を考えていたら、勇利は今日が誕生日だという。

スリウォン通りにある、ヌイさんのシーフードレストランへ行き、この日は少し贅沢な夕食にした。今回の合宿の反省会と誕生会を兼ね、楽しい時間を過ごした。

食事後は二人を親子水入らずにして別行動。ナナに向かい、バービアで友人のジェットと乾杯。疲れた体をタイマッサージで癒やしてからホテルに戻った。

パランポンとチャッチャイは、もう日本に着いていることだろう。最終調整をして、名古屋の天才、田中恒成対策を練っているはずだ。田中は強いチャンピオンだが、パランポンの健闘を祈りたい。

この世界戦の前座で青島氏がマッチメイクした、タイの選手3人が出場する。パランポンの応援と3人のタイ選手のセコンドで帰国後すぐ大阪入りすることになる。

今回の出稽古が無事に終わってよかった。勇利のこれからの成長・活躍に期待したい。