拳を固めてサワディカップ10-2

3月16日、9:00起床。ホテル一階のレストランでバイキングの朝食。近所を散歩した後、プールでひと泳ぎ。

今日は土曜日なので、昼過ぎから、Fさんをチャトゥチャック・ウィークエンドマーケットに連れて行こう。

初めて使うGRABアプリで、タクシーを手配。GPSで現在地に迎えに来てくれる上、行き先もアプリで入力するため、細かい行き先を口頭で運転手に説明する必要がない。実にいいサービスだと思う。5分もかからずタクシーは到着。道はガラガラで、あっという間に到着した。

ギラギラと照りつける日差しの中、汗をふきふき、マーケットを散策。

約10万平方メートルの広大な面積を誇る敷地内は、衣類、インテリア、ペット、骨董品、古本、中古品、ガーデニング、飲食合わせて8つのゾーンに分けられ、1mほどの間口の店が全部で約8000軒並ぶ。土日のみオープンするタイ最大のマーケットで、その人出は2日間で20万人に及ぶという。とても1日では回りきれない。

少し歩いてはビールで休憩。買い物してはまたマッサージ休憩。なんとも情けない体力の38歳と46歳は過保護すぎるくらい体をいたわりながら、なんとか土産物の買い物終了。地下鉄でホテルに戻る。

 

再びプールで泳ぎ、ジムで筋トレ。2時間ほどホテルの部屋でゴロゴロした後、お楽しみの夕食へ。

今回の目玉はレバ刺し。

食中毒事件のため、日本では提供できなくなった牛レバ刺しが、ここバンコクでは食べられるというのは知っていたが、その中でも、今日の店は極上だとの噂は聞いていた。かなりの旨さだという。

いそいそとタクシーに乗り込み、プラカノン・ソイ43へ。

「生モノ出して大丈夫?」と心配になるような、ローカル色あふれる屋台村だった。

Fさんとチャン・ビールで乾杯の後、早速、レバ刺しを注文。店主のヨッドさん直々に持ってきてくれた。このヨッドさん、モロッコ、ヨーロッパ、トルコの日本料理店で長年働いていたらしく、簡単な日本語なら会話もOK。この日も、駐在員の日本人客にひっきりなしに声をかけられ、忙しそうだった。

ひと口食べて驚いた。これまで日本で食べた、どんなレバ刺しよりも美味しかった。これで1人前70B(210円)とは信じがたい。ギンギンに冷えたビールとの相性は最高で、気がつくと8皿も平らげてしまった。

ふと、隣の席に目をやると、YouTubeで見たことのある、現地の不動産会社、I商事のOさんらしき人がいた。その動画ではOさんが、簡単なひとことタイ語講座をやっていて、私がタイ語の勉強を本格的に始めた数年前、繰り返しよく見ていたものだった。

声をかけてみると、やっぱりOさんだった。名刺交換をして自己紹介をする。今日は家族で食事に来たとのこと。Oさんは、大泣きする娘さんを抱っこして必死にあやしていた。

近いうちに必要になるバンコクでの事務所や、選手たちの合宿所の物件探しのことを話すと、

「ぜひ協力させてください。早速、お得な物件をいくつか紹介しますよ。名刺のメールアドレスに送りますね」

さすがエリートさん、仕事が早い。今後とも宜しくお願いします。

 

すっかり満腹になった後、ナナプラザへ向かう。着いた途端にものすごいスコールが降り始め、タクシーを降りてからナナプラザに入るまでの20歩くらいの間に全身ぐっしょりになってしまった。

いつものバービアに陣取り、顔なじみのスタッフたちとハイボールで乾杯。

いつも明るいバンイェンだが、今日は特に機嫌がいい。聞くと孫ができたらしく、可愛らしい赤ちゃんの写真を嬉しそうに見せてくれた。

シャンパンを注文してみんなで乾杯しようとすると、Fさんの姿がない。ゴーゴーバーにでも遊びに行ったようだ。

まぁいい。スタッフ全員で乾杯すると、いつもの騒々しい宴会が始まった。