拳を固めてサワディカップ11-2

4月19日、9:00起床。屋上プールで1時間泳いでから、近所の屋台村で朝食。体調はよく、激辛パッタイにコームーヤン、カオパットでお腹いっぱい。腹ごなしにスラサック周りを散歩していると、友人のソンさんから電話。

以前送ったものよりも二回り大きい日本国旗を頼まれていたのを思い出した。12:30にランチをとるから、一緒に食べようと誘われる。こんなことなら、さっきあんなに食べなければよかった。了解して、ホテルに国旗を取りに戻る。

トゥクトゥクを捕まえて、ポーンプラームのタナチャート銀行スアンマリ支店に向かう。道も空いていて、10分ほどで到着。待ち合わせの銀行前の広場に行くと、向こうに大きく手を振るソンさんが見える。再会の握手をした後、ソンさんと秘書の男性、部下の女性行員数人でタヴィーチャイ・ポーチャーナー・レストランに入る。お土産の国旗を渡すと、秘書や部下を一人ずつ紹介してくれた。彼ら全員とFACEBOOKやLINEなど、SNSを交換していると、

「バンコクで我々の力が必要なときがあれば、遠慮なく彼らに言いつけてくれて構わない。君のことは彼らには全部説明してある」

と、私の肩を叩き、ソンさんは豪快に笑っていた。

前回同様、豪華な昼食を用意してくれたが、流石に満腹で箸がなかなか進まない。隣りに座っていた、丸々と太った女性行員に「どうぞどうぞ」と自分の皿を勧めると、「そう?悪いわね」とムシャムシャと平らげてくれたので、なんとか失礼をせずに、食事を終わらせることができた。

 

レストランを出て、解散かと思いきや、「オフィスのみんなにも紹介したいから、ぜひいまからウチの銀行に寄ってほしい」とのこと。

いくつもの厳重なセキュリティを超えて、広々としたオフィスに案内される。100人ほどいる行員たちに紹介され、何だか照れくさかった。アットホームなオフィスで、色んな人とたくさんの写真をひっきりなしに撮らされた。1時間ほど、みんなで話し込んでいたが、昼休みが終わっても、みんな仕事に戻る様子はない。お国柄を感じながらも流石に居づらくなったので、そそくさと失礼することにした。

 

明日の試合の計量のため、タクシーを手配して、ワークポイントスタジオに向かう。どの選手もウエイトオーバーもなく、検診も無事終了。チャッチャイやセコンドのリンと一階のカフェで明日の試合予想などをしながら談笑していると主催者であるナコンルアン・プロモーションのスチャートさんがやってきた。

駆け寄って先日のお礼を申し上げると、夏頃にフィリピンかインドネシアの選手を使いたいので、戦績のいい選手を見繕っておいてくれ、と頼まれる。状況次第では、何かしらのアジア・タイトルマッチにできるかもしれないとのことだった。

明日の試合は、ナコンルアン・プロモーションのスター候補、チャイノイ・ウォラウットが出場する。荒削りだが、思い切りの良いハードパンチャーという触れ込みだ。一度見てみたいと思っていた選手なので、明日が楽しみだ。

「チャイノイの調子はどうですか?」とスチャートさんに尋ねると、

「絶好調だよ。あいつは必ず世界まで持っていく。楽しみにしていて欲しい」

と、自信満々だった。

 

明日出場するウチの選手、レックも無事計量をパスして、美味しそうにジュースを飲んでいる。

「勝てば次に繋がるんだから、がんばるんだよ」と激励して、みんなと別れた。

 

シーロムに戻り、スリウォン通りのマッサージ屋に入る。奮発して120分コースのタイ・マッサージで心身ともにリフレッシュ。向かいにあるヌイさんのシーフードレストランで夕食。店はガラガラで、従業員も暇そうにしている。せっかくだからみんなで食べましょうと、スタッフ全員を席に誘い、みんなで楽しい夕食になった。酔っ払ったヌイさんが、若いボーイ君を無理やりチークダンスに誘い、それを嫌がるボーイ君を見て、みんな大爆笑。久しぶりに大笑いした。

 

今日はとても涼しく、汗をかき足りなかったので、パッポン近くにある有馬温泉のサウナに行く。貸切状態だったので、遠慮なく大量のお湯を焼け石にぶっかけ、ミストサウナを満喫した。途中、全身に和彫を入れたどんぶり日本人の輩が入ってきて、えらそうに話しかけてきたが、お湯をガンガンぶっかけていると、熱さに耐え切れずにすぐに出ていった。サウナは黙って入りましょう。

 

2時間たっぷりサウナを楽しんだ後、ホテルに戻る。まだ夜の10:00だが、眠気が襲ってきた。たまには早寝をして、体力を温存しておこう。

明日の試合が楽しみだ。